設立趣旨
ICTイノベーション研究センターは、社会の様々な分野における「イノベーション」の基盤となる情報通信技術(ICT: Information and Communication Technology)を対象として以下に掲げる事項を実行・推進し、日本国内外の情報関係学の研究の発展に貢献するとともに、研究成果の社会展開を通じて静岡県を始めとした地域の発展に貢献することを目的とする。
- 高度な数理的手法を駆使した分析によってソーシャルメディア・ソーシャルネットワークの特性を明らかにし、その成果を人・組織の行動予測や社会的課題の最適化に応用する
- 例えば、SNSやブログを通じた情報の広がり方の法則性(情報拡散モデル)を発見することができれば、その法則性を利用して情報を短期間に多数の人々に伝えることが可能となり、災害時における情報発信や企業の広告活動など幅広い応用が期待できる。反対に情報の伝わりを阻止することが出来れば、コンピュータウイルスやデマの拡大を抑止することができる。
- 市民生活や企業活動を支える先端的な情報システムを、地域社会をフィールドとして実証的に研究開発する
- 例えば、東海地震が想定される静岡県において特に有用と考えられる防災情報システムや、人の移動に伴うエネルギーコストの削減・インフルエンザ等感染症の拡大防止など様々なメリットを持つリモートコラボレーション(テレワーク、遠隔教育、遠隔協調作業)システム、企業や自治体のBCPを支援するクラウド活用型システム等の研究開発に取り組む。
- 地域社会・産業界・NPO・自治体・国内外研究機関との共同研究を奨励・推進する
- 大学院経営情報イノベーション研究科と連携し、知的情報システム研究者や高度 ITエンジニアの育成に努める